Codexに実装を任せる割合が増えて、仕事の受け方が変わってきた

昨日もCodexに手伝ってもらって、プログラミングの進み方がかなり変わった。やること自体は、最初に大枠を伝えて、返ってきた実装の細部を直す。その往復で、ひとまず形になるところまで持っていける。

普通に自分で全部を書いていくより、受けられる仕事のコスト感が変わってきたのも実感している。単に速くなったというより、作業の重心が移動した、という方が近い。最初から最後まで書くのではなく、出てきたものを読んで判断して、必要なところだけ手を入れていく比率が増えた。

便利すぎる、と言うと大げさに見えるかもしれないけど、現状の感覚としてはそれに近い。

便利さが強すぎるときのひっかかり

ただ、この手触りがそのまま一般の人にも渡るのかと言われると、そこで少し詰まる。エンジニアではない人が同じように扱えるようになったら、という想像をすると、単純に良いことだけでは終わらない気がしている。

一方で、欲しいものを作れる気もしている。そこが厄介だ。便利さがあるから前に進めるし、前に進むほど、これをどう捉えるかが曖昧になっていく。

自分の中では、可能性と不安が同時に増えている。どちらか一方に整理できるほど、まだ見切れていない。

Notion AIでデータベースの形は早く出るけど、最後は手で詰める

最近はNotion AIも少し使っている。Notionの細かい機能を調べて、こういう構成にしたい、と自分で組み立てるより、Notion AIに頼んだ方が、欲しいデータベースの形に近いものが早く出てくることがある。

ここでも効率は上がった。作るまでの時間だけじゃなくて、途中で迷う回数が減る。調べて理解して選んで、という工程を省略できる場面があるからだと思う。

ただ、その形が正解なのかは別の話になる。Notion AIが出してくるものは、一つの答えとしては成立している。でも、最後は細かい修正が必要になることが多い。結局、自分が気にしている条件がどこかに残っていて、そこを詰めたくなる。

言葉でできる範囲が広がるほど、説明の精度が問題になる

ここで気になるのが、言葉でやらなきゃいけないことと、言葉で言ったらそのままできることの境目だ。境目が一定じゃない。頼んだ内容によって、すんなり通る時もあれば、こちらの言い方の粗さがそのまま結果に出る時もある。

そして結局、受け取る側の表現力とか、具体的に説明する力が必要になる。AIが勝手に全部やってくれるというより、こちらが何を欲しがっているかを、もう少し明確に差し出せるかどうかで結果が変わる。ここは、一気に引き上げられるものでもない。

だから、効率が上がったと言いながら、別の種類の負荷も出てきている。書く負荷が減る代わりに、言葉の精度に責任が寄ってくる。

形を出してから質問し直すと、欲しいものに近づける

ただ、完全に言葉だけで最初から仕様を固める必要はないとも思っている。いったん形にして、その形を見ながら質問して、具体に寄せていくやり方は現実的だ。実際、そういう進め方をしているチームや人たちがいるのも知っている。やり方次第、というのはたぶん間違いない。

ここで自分が気にしているのは、個人の作業が楽になった、で終わらせないことだ。どうやってプロダクトにこの効率を反映させるか。そこが勝負になる。

非エンジニアでも扱えるAIという話は、理想としては分かりやすい。でも現状の体感では、使えるようにするための設計のほうが難しそうに見える。Codexみたいに、こちらが曖昧に投げてもある程度受け止めてくれる仕組みを、どう分解して自分のプロダクト側に持ってくるか。

そのまま真似しても成立しないだろうし、かといって便利さを薄めたものを出しても意味がない。その間で、今もまだ考えている途中にいる。